小児リハビリ
小児リハビリ

 
当院の小児リハビリテーションでは、運動や言葉の発達に心配のあるお子さんや、先天的な障がいのあるお子さんを対象に理学療法士・作業療法士・言語聴覚士によるリハビリを行っています。
 
小児リハビリ
遊びの要素を取り入れながら、お子さんの成長や進学などのライフステージに合わせてリハビリを実施します。
その子の挑戦する意欲を引き出すことで、楽しみながら身体の使い方を学び、さらに遊びの幅が広がることで得られる経験を増やしていきます。
またその中で気持ちの切り替えの練習など、精神的な発達のお手伝いをします。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
 
当院で小児リハビリテーションを開始するには
下記の担当者に問い合わせをお願い致します。

聖稜リハビリテーション病院医療連携相談事業部 渡邉・入月
TEL :054−639−0341
受付時間:9:00〜17:00(土日祝を除く)

 

小児専門医師の診察

小児専門医師が、下記の日程に外部より来院します。
*毎週木曜日 午後(第3木曜日は主に訪問診療)

保健センターや市の発達支援センター、通学・通園先の先生からの提案で、初めて発達について相談に来られる方もいます。
また、必要性や依頼に応じて、発達検査、知能検査を実施しています。

 

対象疾患について

・脳性まひ
・重症心身障がい児
・染色体異常・遺伝子疾患・ダウン症候群
・整形疾患
・注意欠陥多動性障害(ADHD)
・自閉症スペクトラム症(ASD)
・精神・運動・言語発達遅滞
・発達性協調運動障害  など

 

訓練について

・訓練は1回40分から1時間程度です。
 同日に2種類の訓練を行う場合は合計80分程度の訓練時間となります。
・訓練頻度や回数は、医師、ご家族と相談の上で決定していきます。


 
— 理学療法 —
座る、立つ、歩くなど基本動作を含めた運動機能の向上、今後の成長過程を見据えた運動発達の可能性を広げていきます。
また脳性まひなどは、加齢に伴った筋緊張の変化により、二次的な障害(関節の変形、拘縮)などが起こることがあります。
子どもの身体・精神的な発達に合わせた運動療法、姿勢の改善、および環境(車椅子・装具・靴・歩行器などの補助具)の提案を行います。
保護者様へ介助指導や、自宅で行えるストレッチ指導なども行っています。

 
— 作業療法 —
食事や着替えなどの日常生活動作、他者とのやり取りを含めた遊び、運動、および学習面の成長のサポートを行っています。
最近では「手先が不器用」と指摘されるお子さんが増えています。
手先の問題のみではなく、姿勢を保持する体幹の力が弱いことや、感覚過敏など正しく感覚が捉えられていないこと、また言葉の理解の程度、集中力など様々な要因が考えられます。
おもちゃ遊びや、はさみなどを用いた制作活動、箸の練習などを実際の場面を通して、得意なこと、苦手なことを見つけていきます。その上で必要な運動療法を行い、その子の力が発揮できるような声掛けの方法や道具の提供、および動作、姿勢の提案を行います。
子どもの「できた!」との達成感を大切に自己肯定感を高めながら、挑戦する意欲を育むようなリハビリを行います。
保護者様へ介助指導や、自宅で行えるストレッチ指導なども行っています。

 
— 言語療法 —
言葉の数や表現の方法は、加齢とともに増えていきます。
3歳〜4歳になる頃には「大きい―小さい」など、表現の幅が広がり、就学前には「○○だといいな」など、想像を膨らめながらお話をするようになります。表現の幅が広がることで、他者とルールの共有ができ、よりみんなで遊ぶこと、やり取りを楽しむことができるようになります。
しかしことばは「話し言葉」だけでなく、聞いて「理解すること」もコミュニケーションに含まれます。子どもたちは言語だけでなく、指差しや、他者の手を引くなどの身ぶり、表情を変えるなど、さまざまな表現を使って、他者に伝えようと働きかけています。
当院の言語療法では、お子さんが集中しやすい環境をつくり、個室にて行っています。場所や人、はじめてのことに緊張しやすいお子さんもいるため、本人様の能力に合わせた様々な教材、遊びの中で、得意な表現の方法を見出し、発信(自発性)する力を育んでいきます。
また言葉の発達や、発音のを評価する検査も実施しています。